カスタネットorパリージョ I

カスタネットを使って踊るスペイン国立バレエ団カスタネットを使って踊るスペイン国立バレエ団
大昔からの打楽器だが、時の流れにつれスペインの民族楽器となった。アンダルシアでは“パリージョス”と呼ばれ、セビジャーナスやファンダンゴのように完全なフラメンコではない踊りで用いられる。通常は硬い木材で出来ているが、最近では圧縮布やグラスファイバー等他の素材もある。演奏するには親指の周りに紐をかけ、残りの指で打ち合わせる。サイズは手の大きさによるが、一般的に女性は6号、男性は8号を用いる。

歴史
カスタネットの起源はフェニキア時代(紀元前10世紀)に遡る打楽器である。今日のカスタネットのサイズのより大きく、金属や焼いた粘土、木製で、紐やテープで閉じ合わされた昔のクロタロ(カスタネットに似た楽器)から発達したようだ。スペインはそれ以降この楽器の利用を保ち、スペイン文化の財産となるに至るまで発展させた国である。国内のほとんどの地域に伝統のカスタネットがある。アンダルシアではカスタネットのことを「パリージョ」と呼ぶ。

素材
カスタネット製作に最も適した材質は木で、堅ければ堅い程良い。ツゲ材やクルミ、ユウボクソウ、エバノ(黒檀)等の木材で作られる。南米やアフリカからの輸入木材、グラナディージョ(ざくろの木)は特に評価されているが、最近では圧縮布、グラスファイバー等他の材質も良い成果を挙げ、普及している。

どのカスタネットを買ったら良い?
素材 前述のように、最近では圧縮布やグラスファーバー等の新しい素材が流行っている。気温の変化や衝撃に強く、最低限のケアで一生使えるカスタネットとなるからだ。しかしお馴染みの木の音を好み、強さと音の条件をクリアし、プロからの需要も高いグラナディージョを選ぶ者もいる。エバノもまた硬い木材で、音も良い。

サイズとカラー サイズは手の大きさによるが、一般的に女性は6号、男性は8号を用いる。カスタネットが手のひらからあまり出ず、重過ぎないことが重要。またできる限り控えめなデザインであるべきで、黒や茶色を選べば舞台で目立たないだろう。

ケアとメンテナンス 良く響く音を出すにはしっかりした作りであることが欠かせないが、使い込むことによって良い音がでるように調整することも必要である。良い響きを維持するにはケアを怠ってはいけない。常にケースにしまうようにしたい。湿気や極端な寒さ、暑さはひびが入ったり、壊れたりしかねないからだ。

演奏の仕方
カスタネットorパリージョ II